
日本ではランドカジノの運営が認められていないため、オンラインカジノでギャンブルを楽しむ方もいます。一方でカジノはお金が集まるので、そこにつけ込んで悪さをする詐欺集団がいるのも事実です。
今回は下記の2点についてお話していきます。
「オンラインカジノに関する不正や詐欺のパターン」
「悪質なオンラインカジノの特徴や見分け方」
オンラインカジノを始めたいが不安な方向けの記事なので、ぜひ参考にしてください!
オンラインカジノをする上で前提として頭に入れておく必要があるのは、詐欺を働くオンラインカジノは存在するということです。
通常オンラインカジノは、様々な対策を施したうえで運営をされているのですが、中にはイカサマを働いたり、配当を支払わないといった悪質なカジノがあるのも事実です。
カジノはお金が集まる場所ですから、金儲けを企んでいる人たちが、そこに目をつけて不正な方法で利用者からお金を巻き上げているのです。
オンラインカジノに関する相談は年々件数が増えている
2020年の3月にニュースとなっていましたが、消費生活センターにはオンラインカジノ関連の相談件数は年々増えています。
2017年度には141件だった相談件数が2019年度には176件に増えており、大半の相談は29歳以下からの方でした。
相談の事例としてあったのは、オンラインカジノの儲け話を紹介されて、それを信じてしまい最終的には詐欺だったというものです。詐欺の被害額としては20数万円でした。
上記の事例から注意すべきなのは、オンラインカジノ自体が詐欺しているパターンもあれば、オンラインカジノを利用して詐欺を働く人間もいるということです。特に社会経験の浅い若い人が狙われやすいようです。
絶対に儲かるという話は100%嘘です。詐欺とみて間違いありません。
大抵はお金を持ち逃げされるだけなので、絶対に手を出してはいけません。
では、オンラインカジノ自体が不正や詐欺行為を働いているというのはどのようなパターンがあるのでしょうか。
不正や詐欺のパターンは以下の通りです。
サポートを装い顧客に近づく
攻略法を高額で売りつける
入金額が反映されない
サイトが日本語バージョンしかない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
そもそも勝てない
悪質なオンラインカジノは、そもそもゲームに勝てないようにしている場合があります。
オンラインカジノで使われているゲームはソフトウェアが使われています。通常のオンラインカジノは、不正ができないように定期的に第三者の監査が入っていますが、悪質なオンラインカジノは監査等をしていないため、ソフトウェアを不正に操作してユーザー側が負けやすく設定するという事をしているのです。
サポートを装い顧客に近づく
詐欺集団が使う手法として気を付けるべき手口は、オンラインカジノのカスタマーサポートを装って個人情報を引き出そうとすることです。
例として挙げられるのは、
「セキュリティーのために、パスワードを変更して教えてください。」
「クレジットカード情報を入力してください」
「軍資金をこちらの口座に入金をしてください」
上記のようなメールを。胴元を装って送ってくるのです。返信したら最後、情報を盗まれ犯罪などに悪用されてしまいます。
対策としては、覚えのないメールは一切無視すること、インターネットでそのようなオンラインカジノが実在するのかも調べる等があります。
攻略法を高額で売りつける
先ほど解説した儲け話に似ていますが、オンラインカジノの攻略法や必勝法を情報商材として高額で売りつけてくる手口があります。
昔からギャンブル系の情報商材は多いですが、最近ではオンラインカジノの商材も多く見られるようになってきました。
上記のような商材は少しでも考えれば確実に詐欺だと分かるはずです。絶対に手を出さないようにしましょう。
入金額が反映されない
悪質なオンラインカジノでは、入金したお金が反映をされていないというケースもあります。
入金の反映時間は、通常のオンラインカジノの場合だと早ければ即時、遅くても翌日です。
2~3日経過しても反映されていないのであれば、怪しいと考えてください。
サイトが日本語バージョンしかない
サイトが日本語バージョンのみのオンラインカジノは怪しいです。
通常のオンラインカジノは海外を拠点にしているので、数か国語に対応している場合がほとんどです。
日本語のみのバージョンの場合は、日本国内で運営しているという可能性もあります。
日本国内でカジノを運営するのは当然違法です。オンラインカジノも例外ではありません。
以前、日本国内で「ドリームカジノ」というオンラインカジノを運営していたということで、胴元の5人が逮捕をされたという事例があります。この時は多くの利用者が警察の事情聴取を受けることになりました。
日本人向けに特化したオンラインカジノは、怪しいと考えてください。
「じゃあ、悪質なオンラインカジノを見分けるためにはどうすればいいんだろう?」と考える人もいるかと思います。
こちらでは、悪質なオンラインカジノの見分け方について解説をしていきます。
見分け方は以下の5つです。
第三者機関の監査を受けているか
公正なソフトウェアを使用しているか
日本語のサポートが存在するか
配当の支払いの実績に遅れ等がないか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
信頼できるライセンスを取得しているかどうか
オンラインカジノの運営をするためには、ライセンスを取得していることが大前提です。逆にライセンスを取得していないオンラインカジノで遊ぶことは詐欺や犯罪に巻き込まれる可能性もありますので、絶対にやめてください。
ライセンスとは、「運営許可証」であり、これを持っていることで初めてオンラインカジノを運営することができます。ただし、ライセンスの取得難易度は国や政府によって変わってきますし、ソフトウェア等の安全性はライセンスを取得しているからといって担保されるものではありません。
「ライセンスを取得しているから安全だ」と考えるのは短絡的なので注意しましょう。
取得難易度が高いといわれているライセンスを発行している政府や国を表でまとめましたので参考にしてください。通常のオンラインカジノであればトップページや概要にライセンスの情報が記載をされています。
ジブラルタル
オランダ領キュラソー政府
マン島
イギリス
第三者機関の監査を受けているかどうか
ライセンスを取得した後に重要になってくるのが「第三者機関の監査の有無」になります。
第三者機関というのは、「オンラインカジノが利用者に対して公正公平に運営をされているのかを定期的にチェックする」組織を指しています。
ソフトウェアの不正やイカサマ、運営の質に関する確認はこの第三者機関が行っています。
上記から、第三者機関の監査を定期的に受けているオンラインカジノは優良な可能性が高く、逆に監査を受けていないオンラインカジノは怪しいと考えてください。第三者機関の監査を受けているのかどうかはライセンスと同様で、トップページや概要に監査機関の情報が記載をされているのでそこで判断してください。
オンラインカジノを監査する第三者機関として代表的なのは、eCOGRA(イーコグラ)やTSTがあります。
eCOGRA(イーコグラ)公式サイト:eCOGRA公式サイト
TST公式サイト:TST公式サイト
公正なソフトウェアを使用しているかどうか
通常、オンラインカジノのゲームソフトは、すべて外部のソフトウェア会社が開発をしたソフトウェアを利用しています。
そのため、不正な操作ができないような信頼性の高いソフトウェアを導入しているのかどうかを自分で確認する必要があります。
信頼性の高いソフトウェアを開発している代表的な会社はマイクロゲーミング社、プレイテック社、クリプトロジック社、IGT社、ネットエント社の5社です。
一般的な優良オンラインカジノでは、ライセンスや第三者機関と同じようにトップページや概要欄にどのソフトウェア会社を使っているかを記載しています。
逆を言えばソフトウェア会社を載せていないオンラインカジノも怪しいと考えてよいでしょう。
日本語サポートが存在するかどうか
優良なオンラインカジノは、日本語のカスタマーサポートに対応しています。
つまり、日本語のカスタマーサポートがない時点で怪しいかそうではないかを判断することもできます。
ただし、巧妙なサイトは「日本語カスタマーサポートあり」とうたいつつも、いざ質問をしてみたら返信が来なかったり、そもそもカスタマーにつながらないことがあるので注意が必要です。
オンラインカジノを始める際は、日本語対応のカスタマーサポートがあるかどうかは必ず確認してください。
配当の支払い実績に遅滞がないか
自分のお金を賭けてゲームを遊ぶ以上は、配当がきちんと支払われるのかは非常に重要です。
過去に支払いがなかったというオンラインカジノは論外ですが、支払いが遅れるというのも問題です。
通常通りの運営であれば、配当の支払いが遅れることはまずないので事前に調べておきましょう。
配当の支払いは、早ければ即時、遅くても3日以内です。遅れる場合は良質なオンラインカジノではないと考えてください。
確認方法は、Twitterで正常に出金できた旨のツイートを探す等があります。
今回は、悪質なオンラインカジノの特徴や見分け方について解説をしました。
オンラインカジノはお金が集まるがゆえに、詐欺集団から目をつけられやすいといえます。
常に自分自身でアンテナを張りながら優良なオンラインカジノを楽しんでください。